2016年04月08日

異常な先導と理不尽な正義

ある報道番組を見ていたら、ある有名人の不倫問題について、主婦の方がインタビューで語っていた言葉に寒気が走った

「彼が反省していないんだったら、今後芸能界から消えればいいんじゃないですか」

…正直、怖いと思った

消えればいい?

メディアやネットを通じ、群衆が束になって彼らを攻撃して世の中から消そうとしている?

なんだか恐ろしくないですか?


先日、NHKの番組「歴史ヒストリア」をみていたら、フランス革命当時の王妃マリー・アントワネットの物語を紹介していた

王政政治に対し、怒りを爆発させた民衆によりフランス革命が起き、王妃だったマリー・アントワネットはギロチンで処刑された世界的に有名な市民革命

民衆は増税と飢餓に苦しめられているのに、王家は放漫と浪費を繰り返している

みんな我慢も限界に達していた

そんな中、ある噂が流布される

側近から民衆がパンも食べられない状況だと聞いた王妃は「パンがなければブリオッシュ(お菓子)を食べればいいじゃない」と答えたと

これを聞いたフランスの民衆は怒りを爆発させ、フランス革命の引き金になった

という話


実はこの王妃が言ったという有名な言葉、実は嘘!

ある著名なフランス人の哲学者が書いた自叙伝にこんな話が書かれていた

「ワインを飲んでいてパンが欲しくなり、家でパン探していると、ふとある言葉を思い出した。そういえばある王妃がこんなこといっていたな…”パンがなければブリオッシュを食べればよい”と」

このエピソードを誰かが意図的に引用し(もしくは本気で勘違い)、あたかもマリーアントワネットが言った言葉にすり替えられてしまった


この本が世に出たのはフランス革命がおきる数十年前、彼女の言葉ではなかった

数人のエネルギーが数百に広がり、やがて数万の群衆に伝播され、いつか民衆全体に怒りが蔓延することになった1つのキッカケが、この無神経極まりない言葉だったとすれば、とてつもなく大きな”ガセネタ”だったことになる

言ってもいないことで憎まれ、最後は民衆熱狂の中で処刑された


このエピソード、現代で起きてることにも多少通じませんか?

不倫や学歴詐称は突き詰めれば本人たちの問題

ファンや番組関係者の怒りや失望、非難は理解出来るが、まったく関係のない一般人が”消す”と言う世情に怖さを感じる

騒がれている人の味方では全くないのですが、ここまで避難・中傷されているとなにか違和感を覚えるのは僕だけでしょうか


「保育園落ちた 日本死ね」

話は変わりますが、今国会で問題になってる待機児童の件

でも、議員のお子さんは議員専用の保育所になんなく入れているという事実

議員定数も議員報酬も減らせない人たちにこの問題を解決出来るとは思えない



理不尽が横行する世の中、正義と悪の狭間が曖昧な世の中、言葉で人を抹殺する世の中

現代と未来にとても心配になるこの頃です

                                             (kuni)
posted by 小ロット・サンプル縫製kunio-kunio at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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